てんぺるのぶろぐ

IT関連のこと、体験談、備忘録など。文系エンジニア、もがきます。

基本情報技術者試験の結果とか勉強法とか。

平成29年度秋期基本情報技術者試験の結果が本日正午に出ました。結果は、、、

 合格でした。嬉しい。

というわけでまたまた感想やら振り返りやら色々書いていきます。また今回は、今後受ける人のためのアドバイスみたいなものもささやかながらできればと思います。

結果概要

以下は得点と選択問題の詳細です。

午前得点
82.50点
午後得点
67.70点

 午前得点

分野
得点(得点率)
満点
ストラテジ系
23.75点(95.0%)
25.00点
マネジメント系
11.25点(90.0%)
12.50点
テクノロジ系
47.50点(76.0%)
62.50点

 午後選択した問題

問題番号
分野
問1
情報セキュリティ
問2
ソフトウェア
問4
ネットワーク
問6
問7
システム戦略
問8
データ構造及びアルゴリズム
問11
ソフトウェア開発(Java)

 

午前試験について

感想

午前はやはりテクノロジ系の得点率が他と比べると低いです。てんぺるは文系なのでこうした結果は多少予想していましたが、「テクノロジで合格基準の60%を下回らない」という目標は達成できたのでOK。ストラテジーやマネジメントは絶対60%を下回らない自信(笑)があったので、「テクノロジで得点率60%を下回らなければ午前は突破できる」と確信していました。

勉強法アドバイス

合格基準は得点率60%なので、結局のところすべての分野で60%以上を取れば問題ないわけです。したがって前述したように、苦手分野を見極め、その分野で得点率60%を上回る努力をすることが大切だと思います。

 

実際に行った勉強の流れとしては、以下の通りです。

① まずテキストを一通り読み、ある程度知識を固めます。

② 過去問道場(http://www.fe-siken.com/fekakomon.php)で問題を模試形式で2,3回解きます。

③ 解き終わると分野ごとの得点率が表示されるので、そこで合格基準の60%を下回った分野をチェックします。

④ ③でチェックした苦手分野を鍛えます。

⑤ ②~④を合格基準に達するまで繰り返します。

 

細かい点を補足します。

①について。テキストは巷で良いと有名なものならば何でもよいと思います。一生懸命全部覚えようとせずに、まずは一通り読みきることを意識することが大切だと思います。インプットはそこそこにして一番時間を割きたいのは②以降のアウトプットです。

②について。なるべく模試形式で解くのがおすすめです。理由は解く問題に偏りがないようにするためです。全問80問は解くのに時間がかかるので、半分の問題数で実施で大丈夫です。実施回は指定してもしなくてもOKです。

③について。過去問道場はアカウントを作成すると便利です。下の写真のように過去の成績が全部見られます。これを見て自分の苦手をチェックします。

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チェックの具体的な方法ですが、まず大分野を見ます。テクノロジ系か、マネジメント系か、ストラテジー系か。その中で対策すべき分野を1つ決定します。選ぶべき分野は得点率が60%を一番大きく下回っている分野で良いと思います。その後、その分野において苦手な単元を確認します。テクノロジ系なら、データベースなのか、セキュリティなのか、等です。例えば上の写真を見ると、てんぺるはデータベースに関してポンコツだったということが分かります。

④について。苦手な単元を鍛える方法は次のようにしてやりました。まずもう一度テキストをさっと読み直します。暗記分野であれば再び覚える努力をします。単なる暗記でなく理屈を理解しなければならない単元であれば、理屈がある程度分かるまで読み直します。その後、過去問道場でその単元を指定して問題を解きまくり、解説を理解しながら覚えていく、という方法です。テキストの読み直しは大体でOKです。問題をたくさん解くことを意識してください。

 

以上、午前試験についてでした。

 

午後試験について

感想

午後は、大問ごとの点数を知りたかったのですが公表されないみたいです。残念。

午後試験の点数調整が怖かったのですが、蓋を開けてみたら予想よりも3点ほど高かったです。(TAC配点の自己採点では64.5点でした。)よかった~。実際の点数が、予想配点から±5点の範囲で動くことは全然ありうると実感しました。

勉強法アドバイス

ひたすら過去問を解きます。以上です。過去問はIPAのサイト

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_mondai.html

に掲載されています。時間を計って実戦形式で解きます。

午後は知識系の問題というよりも、読解力の問題です。したがって実践を積み、慣れや思考の方法を獲得していくことが最も重要になります。

点数調整の恐怖

具体的な仕組みはわかりませんが、午後試験には点数調整という悪魔が潜んでいます。そのため、これから過去問を解いて勉強をする方は「最低でも65~70点は得点できるように心がける」とよいと思います。60点ぎりぎりの実力だと、悪魔に足をすくわれる可能性があります。

問2~7の選択問題について

てんぺるは午後試験の勉強をしていたころ、問2~7からの4問選択では「ソフトウェア設計」「プロジェクト/サービスマネジメント」「システム戦略」は絶対に選択すると決めていました。文系の自分にとって解きやすいと実感していたからです。おそらくみなさんもそういう風に選択問題の候補を決めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし当日では「ソフトウェア設計」を急遽やめて「ソフトウェア」を選びました。「ソフトウェア設計」の問題が非常にややこしかったのです。問題文が長すぎる。5分ほど考えたのですが、たった1問しか解答できませんでした。そこで、テクノロジ系はもともと敬遠していたのですが、ためしに「ソフトウェア」の問題を見たら「あれ、なんかわかるかも」となり、8分ほどで全問スイスイ解くことができました。「ソフトウェア設計」に固執しないおかげで時間内にすべての問題に解答することができました。

つまり言いたいことは、「マネジメントや戦略や設計の問題は解くのに時間がかかることがあるため、時間的難易度が高い」ことと「選択問題は状況によって柔軟に変更することは戦略上アリだ」ということです。

問題の難易度はたしかに大きく変わらないかもしれませんが、解くのにかかる時間はそれぞれ異なってきます。時間的難易度は意外に盲点かもしれません。問題文を見てそこのところを判断して作戦を切り替えられるかは意外に重要だと思います。同じような状況で問題が解き終わらないよ~という方も是非意識してみてください。

問8のアルゴリズムや言語問題について

アルゴリズムはトレース命です。プログラムの処理を丁寧におっかけましょう。頭が沸騰すると思います。自分はアルゴリズムが比較的得意で、過去問演習の時もどの年も満点か1問ミスという感じでした。

アルゴリズムが得意な理由はおそらく、プログラミングを経験したことがあるからだと思います。単純にトレースやプログラムの構造に慣れているのです。

もし勉強期間に余裕のある方で、プログラミング未経験かつ、将来的に仕事でプログラミングに触れる機会がありそうならば、1ヵ月くらいCやJavaなどを勉強してみると良いと思います。実際にソートなどのプログラムを組んでもよいと思います。そうすればアルゴリズムの勉強にもなるし、そのまま言語の勉強にもなるので一石二鳥です。一見遠回りに見えるかもしれませんが、実はこれが近道なのではと思います。もし時間に余裕がなければ諦めて表計算とかでなんとかしましょう。

 

最後に

長くなりましたがこれで以上になります。

勉強期間としては1.5ヵ月ほどでした。6月頃に独学でJavaを勉強していたのを含めると2.5ヵ月ほどでしょうか。暇な文系大学生なので、勉強する時間はある程度確保できていたと思います。総勉強時間はJavaの時間を除いて80時間ほどでした。

勉強スタイルは人それぞれ適したものがあると思います。もしもこの記事が参考になれば幸いです。