機械学習-数学学習メモ「行列・線形代数」
機械学習では最適化問題がよく登場しますが、それを数式にして解く際に行列が必要になってきます。
今回はそんな機械学習に必須ツールである行列についてまとめます。
中でも「逆行列、固有値、対角化、定値性」に焦点を当てていきたいと思います。
まずはこの一冊から 意味がわかる線形代数 (BERET SCIENCE)
- 作者: 石井俊全
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2011/06/22
- メディア: 単行本
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行列とは
複数の方程式をスッキリ表現できる強力なツールです。(雑)
例えば、
という2つの方程式を
とすると、
と表現できます。(すっきり便利~)
行列の演算
wiki参照(雑)
行列 - Wikipedia
逆行列
逆行列とは
任意のn次正方行列Aに対して
(Eは単位行列)
となるような行列BをAの逆行列といい、と表します。
また、上記の行列Aのように逆行列をもつ行列を正則行列を呼びます。
逆行列は割り算(逆数にしてかける)のような役割を果たすことが分かると思います。
逆行列の計算方法
以下参照です。
逆行列を求める2通りの方法と例題 | 高校数学の美しい物語
固有値
対角化
対角化の嬉しいところ
1.行列の変換の中でも、最も簡単な表現の行列(対角行列は計算しやすい)へと変換する点。
2.が計算できる点。
の両辺をn乗して整理すると、となります。
対角行列Dのn乗は簡単に計算できるのでAのn乗も楽勝に求められます。n乗の計算が楽という対角行列ならではの恩恵です。
Aが対称行列(エルミート行列)のとき,直交行列で対角化可能という性質があります。
これがめっちゃよく登場します。以下参照です。
対称行列の固有値と固有ベクトルの性質の証明 | 高校数学の美しい物語
定値性
定義はwiki参照です。ぶっちゃけ自分自身よく分かってません。
行列の定値性 - Wikipedia
機械学習では凸最適化問題を解く際にヘッセ行列が登場し、その定値性を調べたりなんかします。
ちなみに固有値を用いた定値性の調べ方は以下の通りです。
1.すべての固有値λが正値 λ > 0 ⇔ 行列 A は正定値行列
2.すべての固有値λが非負値 λ ≧ 0 ⇔ 行列 A は半正定値行列
3.すべての固有値λが負値 λ < 0 ⇔ 行列 A は負定値行列
4.すべての固有値λが非正値 λ ≦ 0 ⇔ 行列 A は半負定値行列
5.固有値に正値と負値が混在する ⇔ 行列 A は不定値行列
今回はここまで
おつかれさまです。
さいごにキノボリカンガルーの画像を置いておきます。癒されてください。
おしまい。